WORK -亀井勇樹の仕事-

Work style & Design

オリジナル工法の樹の鞄には、決まった型、形はありません。

単なる材料として木と向き合うのではなく、木の個性にあったデザインにすることで無駄を出さず、その木が生きてきた分以上に命を形として残す、それが自身のライフワークと位置付けているからです。

そして、表現者としての感性を失わない。

その2つの思いが、創業当初からの

「同じものはつくらない、手仕事でデザインを統一することのない仕事のスタイル」

に、結びついているのです。

 

彫刻

デザインの表現方法としての彫刻は、絵を描くように自由で繊細な世界。

材との対話から生まれるインスピレーションや、逆に彫刻で表現したいデザインを材に描いていきます。

工程の仕上げに差し掛かるとき、全体を見ながら描く底の彫刻は、亀井らしい表現が詰まっています。

当初は滑り止めと軽量化のために始めた底の彫刻が、今では全体のデザインの一部として、またはそれ以上の本体と違った印象の驚きをスパイスとして込めるなど、つくり手の遊び心溢れる世界です。


フォルム・シリアルナンバー・サイン

手仕事で彫って仕上げるフォルムは、三次元立体の美しい外観に加え、実用性も重視した重さ。

彫り跡を残しつつ磨き上げた内部、手にしっくり馴染むハンドルの太さ、滑らかさなど、細部まで使う人の気持ちに添うよう心掛けてつくられたフォルムとなっています。

本体内部には創業から続くシリアルナンバー、そしてつくり手亀井のサインが刻まれています。

 

留め具

樹の鞄の留め具は、つくり手が数年の試行錯誤の末に開発したもので、開閉が楽で使いやすく、摩耗に耐えうる堅木の材を使用し、強度を保ちながらデザイン性も兼ね備えています。

枝そのものの風合いを生かしたものや細かな彫刻を施したもの、螺鈿、漆技法など様々な技法、手法で表現し、鞄全体のフォーカスポイントとしています。

 

塗り

杢目や彫刻が映えるよう、主に染料や日本古来の柿渋、弁柄、胡粉など使用して着色、定着、さらに漆技法などでの塗りを施し仕上げています。伝統技法に新しいものを加えることにより、多様な表現、全く違う印象になることを楽しみながら模索しています。また、時には本体にフリーハンドで絵のように描き仕上げる作品もあります。いずれも、漆やコーティング剤で仕上げていますので、色落ちや雨の日の雨滲みなどのご心配なくお使いいただくことができます。

 

木を樹の鞄に育てること

 

彫刻刀で語りかけることで、木の隠れた表情を引き出し、自然の暮らしでは纏えなかった色と木の出会いに喜び、ひとつひとつ、毎日毎日、手の中で慈しむように形にしていくこと。

「作る」、というよりも「育てる」

それが、亀井勇樹の仕事、樹の鞄です。

 

商標登録

・「樹の鞄」2013111日 登録第5547656

・「KINOKABAN2018330日 登録第6030885

・  ロゴマーク 2019104日 登録第6185178