
ある日、アトリエ内に保管していた原木の材が痛んでいるのに気がつきました。2019年のこの年は長雨が続きました。大切な材を守らねば!冬を目前に「樹のベッドルーム」作りが始まりました。寒冷地なので地面が凍ってしまうと基礎ができなくなります。敷地内のあちこちを見渡して、作るならここに。日の良く当たる風通しの良いところで眠ってもらおうと南側に図面をひきました。 でも、この場所は傾斜地。石積みしながらの整地から。気の遠くなるような人力のみの作業の始まりです。本人は、とっても楽しそう! 積み上がってきました。 やっと、建物の作業入りです。 基礎ができ、 骨組みが。 建物らしくなってきましたね。 屋根がついて約1ヶ月半後、樹のベッドルームができあがりました。 ここからが、大変。雪が降るまえに、大急ぎでアトリエから材のお引っ越しです。年代別に分けながら、痛んだところを削りながら、と、狭い出口を重く長い材を取りまわしながら運び続ける作業は、重労働でした。 チェーンソーやらカンナやら日頃使わない機械もフル稼働。 途中で何度も壊れたり。そんな日々の約2ヶ月間が過ぎる頃、大仕事がやっと終わりました。 材たちは、お風呂に入って汚れを落として気持ちよく休むように、きれいになって新しいお部屋でこれからまたゆっくり眠り続けます。